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排水中のセレン除去

トンネルの工事で発生する排水中にセレンが0.4ppm含まれていた。 排水基準値の0.1ppm以下にしないと工事が進められないため、イオン交換樹脂による処理が行えないか検討した。
トンネル工事で発生する排水は一般的に凝集沈殿処理を行いますが、下記のような問題点があります。
凝集沈殿処理の問題点
①排水中のセレン除去
工事で発生する排水中のセレン濃度が変動するため、凝集沈殿による処理水のセレン濃度が変動します。
変動することで凝集剤の使用量も変動し、凝集不良の要因となる可能性があります。
②装置スペースが大きい
室町ケミカルの解決方法
①排水中のセレン除去
実際の現場で発生している排水をサンプリングし、弊社ラボにてイオン交換樹脂による通液試験を行いました。
セレンの吸着性能を確認し、0.4ppm⇒0.1ppm以下の処理が可能であることを実証しました。
また、排水中のセレン濃度が上昇した場合でも処理水セレン濃度は一定(0.1ppm以下)であり、
処理が可能であることを実証し、実機規模での処理へと移行しました。
②装置スペースが大きい
今回の排水処理で用いた装置はイオン交換樹脂塔のみであることから、凝集沈殿処理で必要になる反応槽や沈降槽を省く事が出来、省スペースを実現しました。
セレンが万が一上昇した場合でも、樹脂だとキャッチできることが試験で証明できました。
ご相談いただいた結果
排水中のセレン処理が可能になり、トンネル工事を進めることができました。

スペースを小さくできたことで、凝集沈殿設備に必要となる大きな工事もなく、費用、時間を抑えられました。
