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イオン交換樹脂による排水(フッ素・ホウ素)処理
事業所で新規に製造を開始する製品の洗浄工程で発生するフッ素を下水道放流基準まで処理したい。
〇概要 製品の製造に使用する薬液にフッ酸・ホウ酸が含まれており、製品を洗浄したところ、
排水中のフッ素・ホウ素の濃度が基準値を超過してしまった。
〇課題 既設の排水処理設備では受入が出来なかった為、既設排水処理設備に合流する前に基準値まで低減したい。
実施工程
室町ケミカルの解決方法
〇課題 他社からは凝集沈殿による方法を提案されたが、導入には以下の課題があった。
カートリッジを用いた陰イオン交換樹脂による吸着除去
そこで室町ケミカルは『カートリッジを用いた装置によるフッ素・ホウ素の除去』を提案しました。
メリット1:排出量に適合した処理を行える。
排水中に含まれるフッ素・ホウ素の量を測定して、排水基準値まで低減処理を行うために必要なイオン交換樹脂量を算出した。
算出したイオン交換樹脂の適正量を充填したカートリッジ純水器を用いる事で、フッ素・ホウ素の排出量に対して適正な処理を行える。
メリット2:少スペースでも装置が設置可能である。
検討されている凝縮沈殿設備の導入と比較すると、設置に必要なスペースが少なく済む。(幅4,200mm×奥行1,200mm×高さ1,500mm)
メリット3:産業廃棄物の量が少ない。
検討されていた凝集沈殿設備により発生する汚泥などの産業廃棄物の量と比較すると、
イオン交換樹脂のみ産業廃棄物となる為、産業廃棄物の量を減らす事ができる。
- 凝集沈殿設備 産業廃棄物の想定量 210kg/月
- カートリッジ 産業廃棄物の想定量 75kg/月 約1/3まで減らす事が出来る!
ご相談いただいた結果
お客様の課題をクリアした上で、排水に含まれるフッ素・ホウ素を基準値まで低減処理する事ができました。
室町ケミカルからのご提案を採用いただいた事で、凝縮沈殿設備を導入した場合と比べると
- 『適正な処理が行える』
- 『省スペースで運用可能』
- 『産業廃棄物の量が少ない』
理想的な設備を実現する事ができました。
結果的にイニシャルコスト・ランニングコストの削減に繋がりました。