Warning: Invalid argument supplied for foreach() in /home/xs697293/ionexchange-info.com/public_html/wp/wp-content/themes/muromachi/single-case.php on line 15
酸溶液中からのキレート樹脂による金属の精製
複数種の金属を含有する酸溶液から、Niなど有価金属を残しその他の金属を除去したい。
キレート樹脂は特定の金属に対し選択性があるものの共存金属の存在や濃度、㏗などによって選択性や吸着性能が変化する。
今回ご相談いただいた原液は
・原液の㏗が酸側である
・除去したい金属の濃度が低く、原液中に残したい金属の濃度が高い
といった特徴からキレート樹脂での精製は難しいことが予想された。
目標が達成できるかは実液や模擬液などを実際に処理してみない限りわからないケースも多く、今回のケースでも実際に複数のステップで検証を実施し確認した。
室町ケミカルの解決方法
解決方法
交換基の異なるキレート樹脂を複数種類組み合わせで通液処理することでターゲット金属が精製できないか検討した。
①スクリーニング試験
5種類以上のキレート樹脂をミニカラムに充填し、原液を通液し各種金属の除去率を確認した。
それぞれの除去率から処理に適したキレート樹脂を2種類選定した。
②吸着試験
2種類のキレート樹脂をミニカラムに充填し、連結させ原液を通液した。
処理液の金属除去率を確認した。
③再生試験
吸着試験後のキレート樹脂に塩酸、硫酸などの酸を通液し、金属を溶離させる。
回収した溶離液中の金属量を分析し溶離率を算出する。
結果
除去対象であるAl、Cuに対して吸着率が高いキレート樹脂の存在が確認できた。再生工程についてもAl、Cuの溶離が確認でき、実機に向けたシステム構築を検討予定。